子供の思春期への理解

精神の安定

まず思春期とは何かを理解する必要があります。その理解がないと、中学生・高校生のやることが許せないことばかりです。

思春期とは
思春期では親から自立したいという欲求が高まりますが、一方では親元から離れることの不安も感じます。その不安に対応するために、仲間と一緒に行動することで仲間から安心感を得ようとします。その結果、自立した行動をすることが可能となります。ですから仲間関係のトラブルはこの頃のこころの発達に重大な影響を及ぼします。中学生の不登校の理由として友人関係が大きなウェイトを占めるのもこのためです。
 高校生頃になると、次第に「自分は自分、他者は他者」という感覚が育ち、自分と違う面を持つ他者を受け入れることが可能になります。

思春期に見られる症状や問題行動の理解
思春期は、それまでの発達課題をやり直す時期です。思春期では様々な問題行動や身体的・精神的症状を示す子どもが少なくありませんが、これは子どもたちが課題をやり直す過程で現れたサインだと考えられます。例えばずっと「良い子」であった子どもが自主性(自律性と自発性)を獲得しようとしたとき、反動的に反抗的態度が強く出ることもあります。
出展:厚生労働省 e-ヘルスネット

 

子供が親に反抗的な態度をとったり、イライラが我慢できなくなり親への暴言を吐いたりすることがあります。それは子供が正常に育っている証拠なのです。とは言いながら私も感情的になってしまい、子供が言う暴言に反応してしまい、親子喧嘩が始まり取っ組み合いまでなったこともありました。

これに乗っかってしまうと、子供の思うつぼです。相手は喧嘩を仕掛けている訳ですから、待ってましたとばかりにヒートアップしてしまいます。
また親も応戦すると決して言ってはいけないことや子供を傷つけてしまうことも言ってしまうことになります。

ここは少し冷静になって、まずは子供から離れましょう。
お互い冷静さを欠いたなかでの話し合いは決してできません。

1時間以上時間を置くことをお奨めします。所詮親子喧嘩のキッカケなんて、しょーもないことなのでお互いがそこまで怒りを持ち続けることができません。
また親子なので元の関係に戻るのも早いはずです。

NHKの特番でも専門家が言ってました。

「『思春期』にあたる時期は、ヒト以外の動物には認められないらしいのですが、先に絶滅した人類の兄弟であるネアンデルタール人にも『思春期』はほとんどなかった。そして、「リスクを恐れず、好奇心に基づいてチャレンジする力」を持ち合わせていたホモ・サピエンスが、繁栄した…。」

つまり思春期は人間として大事な『自立』の時期なのです。これは親から巣立つ準備期間なのです。

また子供は誰かれなしに喧嘩を仕掛けているわけではありません。
一番信頼のおける親だからこそ、全力でぶつかってくることも理解しなければなりません。また反抗しないと見えてこない自我や、反抗によって見えてくる子供の世界の奥行きも分かるのです。

私たちはホモ・サピエンスであるがゆえに、思春期は受け継がれた自然な現象なのです。

コメント

  1. […] 成長期・思春期の子供はよく寝る 子供の考えや気持ちが分からない 子供の思春期への理解 […]

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