慶応義塾ニューヨーク学院の受験方法

慶応義塾ニューヨーク学院

慶応義塾大学の付属校は日本では慶應義塾高等学校や慶應義塾志木高等学校、慶應義塾女子高等学校がありますが、米国のニューヨークにも慶應義塾ニューヨーク学院があります。
慶応義塾ニューヨーク学院のHP

慶応義塾ニューヨーク学院は4年制です。入試としては中学2年生からチャレンジでき、早ければ中学3年生の9月から慶応義塾ニューヨーク学院の9学年生として入学することができます。もちろん日本の付属校と同じで卒業後には慶應義塾大学のいずれかの学部に入学することが100%可能になります。
ただし卒業時期は6月になるので、慶応義塾大学に翌年の4月に入学するか9月から編入できる学部もありますのでいずれかを選択します。

1.入試
2020年度までは秋季(9月)と春季(4月)の2回あるAO入試と2月にニューヨークで実施される一般入試の合計3回のチャンスがありました。

AO入試についてもう少し詳細に説明します。
秋季のAO入試は昨年は9月から約1カ月の間に出願期間(第一次選考期間)があります。その出願の内容が日本の学校と比較できない程膨大に資料を揃える必要があるので、親御さんにとっては非常に大変です。
揃える資料としては以下の通りです。

第一次選考
志願者、保護者情報
エッセイ(課題に添って受験生が日本語もしくは英語で記載します。)

ペアレント・ステートメント(親御さんが課題に添って記載します。こちらも日本語・英語で記載します。課題は例えば受験生である子供はどのような人物なのかやなぜ慶應義塾ニューヨーク学院に入れたいのかなどです)
資格、技能検定、課外活動などのアピール資料
英検であれば3級から掲載できますが、少なくとも英検準2級か英検2級の取得は必要と考えます。
なぜなら授業が英語になりますので、英検3級では実際に内容を理解するのが困難であることと、米国の現地校からの入学者もいますので英語のレベルは相当必要と考えます。
またTOEFLなどのスコアや漢検・数検も3級以上であれば記載可能です。その他では全国レベルで活躍した実績なんかもアピールできると思います。
AO入試ですので慶應義塾ニューヨーク学院にふさわしい学生なのか適性検査の意味合いも含んでおりますが、ここでは特色のある学生を求めていると思います。

デジタル写真

入学検定料 US$500(クレジットカードが使えます。)
ここまではWebでの出願になります。ほかに郵送(国際急便)で送付するものもあります。
・学業評価書
これは現在通学している学校の先生に所定のフォーマットに記載してもらう必要があります。単純にスコア以外にも各科目ごとに先生の所見が求められます。また先生から見た受験生の優れている点や劣っている点を記載してもらいます。こちらの書類は校長印や厳封されていることが条件になります。
やはりAO入試ですので厳格に受験生の個性を見極めできるだけ優秀な学生を獲得しようと選別していることが分かります。

行動・性格評価書
こちらは受験生のことをよく知る成人(親族以外)に記載してもらいます。こちらも受験生がどのような人物なのかを問われていますので、信頼がおけ且つしっかりとした文章を書いて頂ける推薦者を準備する必要がります。例えば塾やプライベートスクールの先生などが適合すると思います。これは厳封の必要はありません。

以上が一次選考の内容です。例年であれば一次選考に合格していたレベルの基準が2020年度から非常に大幅に上昇している傾向にあります。恐らく学長が変わったので、人物評価に対する基準が厳格になったものと思われます。

第二次選考
第二次選考の会場は慶應義塾大学の校舎か慶應義塾ニューヨーク学院の2箇所で実施されます。どちらかの会場で受験するか選択が可能です。試験内容としては英語小論文試験が30分、数学テスト60分、日本語基礎テスト30分です。

英語エッセイ:こちらも2019年度は英語のエッセイの試験時間が50分ありましたが、30分と短くなりました。何を意味しているかというと昨年まで50分で英語エッセイを仕上げていたことが30分で仕上げる必要があるということです。つまりこの英語レベルをクリアできない受験生は合格できません。また出題内容も英検の作文とは全く違います。2020年度の問題は『自分の身の回りで起きている社会問題を挙げてそれの対策を述べよ』というのが英語で出題されていました。
日本語でも30分で記載することが難しいのですが、これを英語のエッセイで仕上げるのは相当な英語力を要することと特別な対策が必要になります。

数学:これも昨年までは基礎計算がメインでしたが、非常にトリッキーな問題でした。1つ1つを解いていたら時間が60分では足りませんが、解き方を工夫することで時間内で解かせるような問題が多いのが特徴でした。しかし2020年度からは応用問題も出題され非常に難易度が上がっていました。
また9学年と10学年の試験内容が全て同じですので、9学年生にとっては出題内容自体が難しいものですし、10学年生にとっては高得点を取らないと合格は望めません。

日本語基礎テスト:2019年度までは日本語でのエッセイでしたが、2020年度からは日本語基礎テストになりました。こちらは英語力重視になりましたので、あくまでも日本語基礎テストはどれくらいの日本語力があるのかを測定するだけのものです。

これらのことから益々日本で教育を受けてきた受験生にとっては、非常に受験レベルが高いものになりました。つまり現地校のネイティブの受験生が非常に有利になっていることは事実です。
また日本の慶應義塾付属校と違った学生を求めていることは明らかです。偏差値だけに囚われないグローバルな視野と何かキラリと光った才能を持った学生を慶応義塾ニューヨーク学院では獲得し育成したいことが分かります。
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コメント

  1. […] ※上記数値は2019年9月の週刊ダイヤモンドを参考にしました。 慶応義塾ニューヨーク学院の受験方法 慶應義塾大学と早稲田大学の大手有名企業への就職力 慶應義塾大学と早稲田 […]

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