なぜ小論文を書くことが苦手な受験生が多いのか

勉強方法

今回は、なぜ小論文を書くことが苦手な受験生が多いのかを説明します。

まずは小論文と作文の違いが分かっていますか?

作文は出来事から自分の感情を述べた文章です。
感情の動きをうまく表現したり、文章の流れが重要視されます。
『私は~だと思う』『~がうれしかった』など

 

小論文は論理立てて、読み手を説得する必要があります。
どのように説明すれば相手を説得するため、論理性や第3者の目で見る力が必要になります。
『~から、私は~~と考える』

・作文を上手く書ける人が小論文が上手く書ける訳ではない

小論文と作文の違いが分かったところで、なぜ作文が上手に書ける受験生が小論文はなぜ書けないのか分かると思います。
それは小論文には表現力や感情の動きをうまく説明する必要がないからです。

逆に言いますと表現力だけでは、読み手を説得することができません。このことから作文と小論文は全く違う力が必要になることがお分かり頂けると思います。

 

・どうすれば小論文を上手く書けるのか?

前に申し上げた通り、論理的に考える力を日常の生活から養うことが大事になってきます。

1.一つ目の方法としては、日常で学ぶ学習だけでなくテレビを見ているとき、家族との会話のなかでも常に疑問を感じる習慣をつけることがまず第一だと思います。
そしてそれは『なぜ』かを考える、そして調べていきます。また調べていくうえで疑問が出てくれば、さらに調べるのです。
いわゆる『なぜなぜ』の習慣をつけましょう。

 

2.『なぜなぜ』の習慣ができれば、次にものごとをもっとシンプルにできないか考えます。

例えば、コロナ禍のなかで配られたアベノマスクの配布について疑問に持ちます。

・まずは『なぜ行政はこれだけ時間がかかったんだろう?』と考えます。

→検品に時間が掛かったから→なぜ検品が必要なのか?→検品がないとどうなるのか?

逆に、マスクの製造原価は安いものなので、明らかな不良品であれば取りかえれば良いだけという案も生まれます。(検品は不要)

 

他には
→全員に行き渡るようにするための準備が必要だから →行き渡る方法は直接届けるしか方法はないのか?

逆に、全員に行き渡るには、直接届ける以外にドラッグストアやコンビニエンスストアで引き換えも可能です。例えば75歳以上の高齢者や身体障碍者などのハンディキャップを持っている人にだけ直接配布すれば、もっと迅速にもっと費用を安く抑えれたのではないかと考えることもできます。

 

このように『なぜなぜ』を繰り返すのです。

結論として、コンビニエンスストアでアベノマスクを引き換えだけでなく、不良品は取り換えができる。またハンディキャップを持っている人にだけ直接配布する方がコストが削減でき迅速に対応できる。

このように『なぜなぜ』から小論文を構成する方法が1つあります。

 

3.文章をシンプルにするために、その案のメリット・デメリットを考える方法です。

検品のメリット:検品をして直接届けることは、良いものが着実に届く。

検品のデメリット:検品は時間と費用が掛かる。

検品しないメリット:コンビニエンスストアでの配布はメリットとしては迅速に届けることができる、そして費用が安い。

検品しないデメリット:不良品が混じることがある。
ただし、不良品はコンビニエンスストアですぐに交換が可能にする。

この手順で考えれば、必然的に論理的な思考が訓練でき、小論文の構成もシンプルでまとめやすくなります。

小論文が書けなくて悩んでいる受験生の方、一度このようにものごとに疑問に持つ習慣をもち、シンプルに考えることをお奨めします。

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